ニュースレター 第20号

ニュースレター 第20号(PDFファイル) 平成23年10月25日発行 

P1 アジェンダ21すいた定時総会開催
P2、3 特集「各部会の今年度の取組予定」
P4、5 大阪大学の取組み「エコ阪大はじめました」
P6 「すいた水循環フェア2011」に参加しました。(エネルギー部会)
P7 吹田市立博物館夏季特別展に出展しました。(自然部会)

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アジェンダ21すいた定時総会開催!!

7月23日(土)、大阪学院大学2号館地下1階02 教室にて、平成23年度アジェンダ21すいた定時総会が開催されました。大変暑い日にもかかわらず、多くの会員が参加しました。
総会第1部では、冒頭、三輪代表があいさつを行い、アジェンダ21すいたとしての役割や今後の方向性について熱く語りました。その後、平成22年度事業活動報告・決算、及び平成23年度事業活動計画・予算について審議しました。事業活動計画については、各部会の代表者から説明があり、それぞ れの想いを各会員に伝えました。会員からの質問もあり、活発な議論の後、全ての議案が可決承認され、審議を終えました。
第2部では、映画監督である海南 友子(かな ともこ)さんを講師に迎え、講演会を行いました。海南 さ ん は、ご み ゼ ロ ナ ビ ゲ ー シ ョ ン で 知 ら れ るASEEDJAPANの立ち上げメンバーで、環境問題に大変関心をお持ちで、講演会では、気候変動に揺 れる3つの島のドキュメンタリー映画「ビューティフ ル アイランズ~気候変動 沈む島の記憶~」のダ
イジェスト映像と共に、環境への想いを語っていた だきました。
第3部では、恒例の懇親会を開催しました。三輪 代表が活動にかける想いを改めて話し、各会員同士も環境に対する考えや今後の目標などを熱く語り合いました。他部会間の交流も深めることができ、和やかに懇親会を終えました。

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特集 「各部会の今年度の取組予定」

●全体事業

・重点事業
(1)エネルギーを考えうまく使おう事業
3月11日以後、国のエネルギー政策の舵は大きく切られようとしている。部会の枠を越えてエネルギーのありかたを考え、市民、事業者、行政が一体となって行動の輪を広げて行く。
(2)吹田市環境まちづくりガイドライン推進事業
策定コーディネータとして関わった「吹田市環境まちづくりガイドライン」を効果的に推進するため、イベ ント等での啓発活動を進めるとともに、取組に対する表彰などのインセンティブについて検討を行う。

・定常事業
(1)ニュースレターの発行
会員への情報提供及び市民への環境保全活動の普及を目的に、ニュースレターを年4回発行する。
(2)ホームページの運営・管理
アジェンダ21すいたの活動を広く市民に情報発信するために、ホームページを運営・管理する。
(3)天の川すいた(市内環境イベント情報メールマガジン)の配信の拡充市内の環境イベント情報に関するメールマガジンを配信し、環境情報やイベント等を一般に広く伝え、環境保全に対する啓発を行う。
(4)北摂アジェンダ連絡会議の開催
北摂にある各市のアジェンダ代表による会議を開催し、連携協力について検討する。
(5)定時総会運営事業
定時総会における講演会や懇親会などの事業運営経費。

●エネルギー部会
(1)打ち水の普及・促進
ヒートアイランド現象の緩和を目的に、市内各所で打ち水の普及を図る。
(2)暮らしのCO2ダイエット
吹田独自の環境家計簿を作成・配付し、市民の地球環境に配慮したライフスタイルの普及を図る。(報告会等のイベントを予定。)また、エネルギーに係る季刊誌「エコプレス」を年4回発行する。
(3)みどりのカーテンの普及・啓発活動(自然部会との共催)
平成22年度で実施した「吹田みどりのカーテン(つる性植物の窓辺での育成)講座」の参加者に呼びかけて、みどりのカーテンの写真コンクールを実施する。また、各種イベントにおいて「みどりのカーテン」の普及・啓発を図る。(講座開催・マニュアルの配付など。)
(4)すいたエコツアーの企画・運営
地元関西の市場や農業施設等の見学を行い、広く市民に環境保全についての啓発を行うとともに地産地消の環境への有用性を学ぶため、ツアーを企画・運営する。
(5)自然エネルギーに係る啓発イベントの開催
太陽光発電や太陽熱利用など自然エネルギーに係る見識を深め、市民や事業者に啓発を図るため、イベント等を開催する。

●資源部会
(1)市内大学での3R推進の支援
市内大学の生協及び小売店舗に働きかけ、学園祭のイベントなどでレジ袋削減運動や3R推進を支援する。
(2)市内小売店舗等におけるマイバッグキャンペーン
市内小売店舗(商店街・ドラッグストア・クリーニング店など)等におけるマイバッグキャンペーンを「すいたレジ袋削減・マイバッグ推進協議会」での活動として継続する。
(3)あなたが見つけるエコなお店in吹田
環境保全に取組むエコなお店を市民から募集し、ニュースレターなどの紙面で紹介するとともにジャンル別にまとめ、ガイドブックの作成に向けて情報を収集する。
(4)市民公開見学会の開催
市民を対象に公開見学会を実施し、市民に学習機会を提供する中で、地球温暖化防止への意識啓発を図る。また、会員数の拡大に努める。
(5)環境教育フェア等への出展事業
環境教育フェアにおけるアジェンダ21すいたの出展に伴い、「風呂敷の包み方講座」などを開催し、資源の大切さやゴミの減量(3Rの推進)についての啓発を行う。
(6)循環型社会の実現に向けた意見交換会等の開催
市内においてごみ減量等に関わる市民・市民団体・行政等でワークショップを行い、資源循環型社会の実現への方向性について考える。また、ごみ収集やゴミ質などに関する調査等の実施について検討を行う。

●自然部会
(1)みどりのカーテンの普及・啓発活動(エネルギー部会との共催)
平成22年度で実施した「吹田みどりのカーテン(つる性植物の窓辺での育成)講座」の参加者に呼びかけて、みどりのカーテンの写真コンクールを実施する。また、各種イベントにおいて「みどりのカーテン」の普及・啓発を図る。(講座開催・マニュアルの配布など。)
(2)緑のジュータン(校庭芝生化)推進計画
校庭の芝生化に向けて、調査研究及び学校等への調整を図る。また、先進事例の学習会等を企画・開催する。
(3)神崎川エコアップ作戦
「神崎川周辺をまち歩きする路地裏探検ツアー」の一環として、糸田川や神崎川などの視察を行う。その取組みを通して、まちなかの様々な魅力を発掘し、人と川が近づける仕組みを考える。
(4)生物多様性の保全に係る啓発活動の推進
市域における生物多様性の保全を推進するため、PR用パンフレットを作成するとともに、各種イベント等で啓発活動を行う。

●交通部会
(1)環境教育フェアへのバス高速輸送システムの展示による市民への啓発昨年吹田市立博物館で展示したバス高速輸送システムの模型を環境教育フェアで展示するにあたり、説明パネルを大幅に手直しして分かりやすい説明板に作り直す。
(2)バス高速輸送システムの提言書作成
バス高速輸送システムの仕組みや効果及び実際に運行する場合のコスト計算などシステムの詳細を提言書にまとめ、関係者に配布する。また、市民向けにその内容を簡潔に整理したパンフレットを作成して、バス高速輸送システムを市民に知っていただく。

●環境教育部会
(1)すいたエコツアーの企画・運営
企業や団体組織の環境に配慮した施設や取組みを見学し、広く市民に環境保全についての啓発を行うため、ツアーを企画・運営する。(他部会との協働開催についても検討する。)
(2)すいたエコ検定の運用
自己の生活様式がどの程度、地球環境に負荷をかけているか等を知っていただくため、すいたエコ検定をウェブ上で配信する。また、参加に係るインセンティブ等について検討を行う。
(3)レインボーすいた(環境学習プログラム)の拡充
平成19年度に公開した「レインボーすいた」の登録件数を拡大するため、会員への啓発活動を行う。また、講座の利用状況を調査したうえで、冊子化を検討する。
(4)環境教育フェア等への出展・啓発事業
環境教育フェア等におけるアジェンダ21すいたの出展に伴い、エコ検定など部会活動を啓発することのできるパネル等を作成する。また、啓発グッズを作成し、配布する。

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大阪大学の取組み「エコ阪大はじめました」

今回は、大阪大学の環境への取組みを取材しました。取材当日は、まだ、残暑が残る中、大阪大学・豊中キャンパスにお伺いしました。

●国の登録有形文化財建造物
取材させていただいた建物は、昭和3年(1928年)に建てられ、平成16年(2004年)には、国の登録有形文 化財建造物に指定されました。これまで「イ号館」と呼ばれていましたが、大阪大学創立80周年の節目にあたって、平成23年(2011年)、新たに「大阪大学会館」として整備されました。
●エコ改修
今回の大学会館改修は、耐震及び老朽改修に合わせて、文化財としての外観の保護に配慮しつつ、建物の断熱化、LED照明をはじめとする省エネ機器への更新、新エネルギーの取組として太陽光パネルを設置するなど、省エネルギー化、低炭素化を図る対策を行っています。
・LED照明の採用
建物の照明には、LED、高効率&長寿命蛍光灯器具を採用しています。写真は講堂になります。講堂の天井にはLED照明を採用しています。講堂の意匠に配慮し、点ではなく面で照らすようにLED照明の数や配置に苦心されたそうです。
・太陽光発電パネルの設置
数値シュミレーションによる予測結果では、省エネルギーの対策で3割のエネルギー需要が削減されるとともに、太陽光発電でおよそ5割のエネルギーが自給され、空調を使用しない中間期の日中においては、すべての電力を補えるノーカーボンの施設となり、無対策ケースと比べて約7割のCO2排出削減となっています。
太陽光パネルはある程度角度をつけて設置するそうですが、角度をつけて設置すると風圧に耐えるためしっかりとした基礎部分が必要となり、重量も増し、設置費用もかさむことから、角度は5度に決めたそうです。
大阪大学会館屋上の太陽光パネルだけでは会館の電力需要を賄えないので、隣の実験棟の屋上にも設置しています。
●使用電力の可視化
「いつ」「どこで」「どれだけ」エネルギーが使用されているか、リアルタイムで把握できる「電力可視化システム」を昨年度導入しています。省エネへの意識向上を図り、省エネを推進するとともに、得られたデータを分析し、より効率的な省エネ改修の実施等に利用することを目的としています。
吹田、豊中、箕面に分散する主要3キャンパスの約180棟の使用電力量を建物単位(電気室単位)でリアルタイムに計測・集計し、キャンパスや建物毎のデータをグラフや表で、学内のパソコンから確認できます。
さらに今年は、関西電力の節電要請をきっかけに、大学の特性を活かした節電を中心とする省エネルギー計画の推進組織「環境・エネルギー管理部」を発足させ、実効性と継続性のある低炭素化推進を強化しています。

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「すいた水循環フェア2011」に参加しました。
(エネルギー部会)

8月7日(日)、浜屋敷(吹田歴史文化まちづくりセンター)に おいて、「すいた水循環フェア2011 水はめぐる~うまれ変 わる水~」が開催さ れまし た。このフェア は、今年で 3回目を 迎 え、「水 循 環」に つ い て の 展 示 や お も し ろ 科 学 実 験 な ど、盛りだくさんの内容で会場はにぎわい、当日は猛暑日にも関わらず約300名の市民の方が参加されました。

アジェンダ21すいたからエネルギー部会が参加し、打ち 水大作戦を実施しました。
すい たんも打ち水に参加し、会場内を冷やし てくれました。

浜 屋 敷 の 和 室 や 土 間 で は、水 循 環 に 関 す る パ ネ ル 展示、微 生 物 観 察、ク イ ズ な ど も 行 い、子 ど も か ら 大 人 の 方まで楽しめる内容になっていました。
水遊びコーナーでは、猛暑の影響もあり、たくさんの子どもたちがプールで気持ち良さそうに楽しく遊んでいました。

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吹田市立博物館夏季特別展に出展しました。
(自然部会)

平成23年7月16日(土)~平成23年8月24日(水)に開催された吹田市立博物館夏季特別展
「吹田の自然と環境」に、ゴーヤによる「みどりのカーテン」の展示、「生物多様性に配慮したガーデン」の展示を行いました。また、「ガーデンニングが地域の自然を壊す!?~生物多様性に配慮した庭づくりの方法~」についての講演会も行われました。展示については、自然部会が担当しました。
 
●みどりのカーテン
エネルギー部会と自然部会が推進している事業で、より多くの市民のみなさんに見て知っていただきたいと、博物館の前庭に設置しました。博物館では3年目の取組みで、今年も部会のメンバーの努力の甲斐あって、盛夏には立派なみどりのカーテンになり、立派な実が生りました。収穫後のゴーヤは、ジュースにして来館者に提供しました。
●生物多様性に配慮したガーデン
自然部会が今年度から取り組んでいる「生物多様性の保全に係る啓発活動」事業ですが、今回は、夏季特別展の開催にあわせ、より多くの市民のみなさんに生物多様性について考えてもらおうと、ガーデナーが多い吹田市で生物多様性を考えるには、ぴったりな内容だと思い、ガーデニングのときに、生物多様性にどう配慮するべきかというテーマで実物展示を行いました。また、説明のためにメンバー自作の立て札も添え
ました。ここには、写真を撮る方、興味深げに立て札を読んでくださる方がいました。
●講演会
生物多様性に配慮したガーデンの展示にあわせ、8月23日(火)に兵庫県立淡路景観園芸学校の澤田佳宏先生をお招きし、「ガーデニングが地域の自然を壊す!?~生物多様性に配慮した庭づくりの方法~」と題し、講演会を行いました。講演会では、澤田先生から生物多様性や生物多様性に配慮した庭づくり等について、お話いただきました。最後の質問コーナーでは、積極的な質問や意見交換が行われました。