ニュースレター第12号

ニュースレター第12号(PDFファイル)
平成21年10月25日発行

P1 アジェンダ21すいた 定時総会を開催しました
P2、3 「各部会の今年度の取組予定」
P4  「マイバッグ持参等協定の締結」
P5 打ち水のイベントを開催(エネルギー部会)
P6 環境教育フェアに出展しました
P7 すいたエコツアーを開催しました(資源部会)

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アジェンダ21すいた 定時総会を開催しました

7月25日(土)、大阪学院大学15号館会議室にて、平成21年度アジェンダ21すいた定時総会が開催されました。あいにくの雨にもかかわらず、多くの会員が参加しました。

第1部では、冒頭、三輪代表があいさつを行い、アジェンダ21すいたとしての役割や今後の方向性について熱く語りました。その後、平成20年度事業活動報告・決算、及び平成21年度事業活動計画・予算について審議しました。また、2年に1度の役員の改選が行われ、新役員が承認されました。代表及び副代表には前回と同じ、三輪信哉氏、小田信子氏がそれぞれ選出されました。活発な議論の後、全ての議案が可決承認され、審議を終えました。

第2部では、吹田市環境政策課から平成20年度の吹田市の環境施策の実績についての発表が行われ、また、各部会がパネル出展を通しての活動紹介やPRを行いました。

第3部では、大阪大学大学院 法学研究科の大久保規子(おおくぼ のりこ)教授を講師に迎え、講演会を行いました。大久保教授からは、市民や市民団体などの参加・協働の仕組みづくりに関する国際的な最新動向についてお話をお聞きすることができました。普段、聞くことのできない内容に、多くの参加者が興味をもって熱心に聞き入っていました。

第4部では、恒例の懇親会が開催されました。懇親会には、阪口善雄吹田市長も参加し、アジェンダ21すいたへの大きな期待を込めたあいさつをいただきました。また、三輪代表・各部会代表が活動にかける想いを改めて話し、各会員からも環境に対する考えや今後の目標が熱く語られました。他部会の会員同士の交流も深めることができ、和やかに懇親会が進みました。
最後は、小田副代表があいさつを行い、アジェンダ21すいたの発展を祈念し、懇親会を終えました。

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各部会の今年度の取組予定

■ 全体事業
(1)ニュースレターの発行
会員への情報提供及び市民への環境保全活動の普及を目的に、ニュースレターを年4回発行す
る。
(2)ホームページの運営・管理
アジェンダ21すいたの活動を広く市民に情報発信するために、ホームページを運営・管理する。
(3)市内NPO団体との交流会の開催
市内NPO団体との連携協力をより強めるため、交流会(意見交換会)を開催する。
(4)北摂アジェンダ連絡会議の開催
北摂にある各市のアジェンダの代表による会議を開催し、連携協力について検討する。
(5)吹田市制70周年記念事業に係る全部会横断学習・懇親会の開催
会員相互の学習、意見交換、懇親の場を設けるとともに、吹田市制70周年記念事業の実施にあたって、アジェンダ21すいたとしてどのように関わるかの検討を行う。
(6)(仮称)企業向け環境フォーラムの開催
環境に取組む企業とアジェンダ21すいたの交流を図り、企業に対して更なるエコ活動を啓発し、アジェンダ21すいたへの参画を図る。
(7)定時総会運営事業
定時総会における講演会や懇親会などの事業運営を行う。

■エネルギー部会
(1)北大阪打ち水大作戦
ヒートアイランド現象の緩和を目的に、北大阪打ち水ネットと協働で打ち水の普及を図る。
(2)暮らしのCO2ダイエット
企業の協賛を得て、吹田独自の環境家計簿を作成・配布し、市民の地球環境に配慮したライフスタイルの普及を図る。(説明会・報告会等イベントを予定)
(3)みどりのカーテンの普及・啓発活動(自然部会との共催)
平成20年度で実施した「吹田みどりのカーテン(つる性植物の窓辺での育成)講座」の経過報告会を行い、収穫した植物(ゴーヤ)を使ってのエコ・クッキングを実施する。また、各種イベントにおいて「みどりのカーテン」の普及・啓発を図る。(講座開催・マニュアルの配布など)
(4)すいたエコツアーの企画・運営
地元関西の市場や農業施設等の見学を行い、広く市民に環境保全についての啓発を行うとともに地産地消の環境への有用性を学ぶため、ツアーを企画・運営する。
(5)自然エネルギーに係る学習会の開催
太陽光発電や太陽熱利用など自然エネルギーに係る見識を深め、市民や事業者に啓発を図るため、専門家等を招き学習会を開催する。

■ 資源部会
(1)大学でのレジ袋削減運動
市内大学の小売店舗に働きかけ、無料配布中止も含めたレジ袋削減運動を実施する。
(2)スーパー・商店街等でのマイバッグキャンペーン
平成20年9月より「すいたマイバッグ推進ネットワーク」において、展開しているスーパーでのマイバッグキャンペーンを「すいたレジ袋削減・マイバッグ推進協議会」での活動として継続する。
また、取組優良店等に対する表彰について検討する。 
(3)市民公開見学会の開催
市民を対象に公開見学会を実施し、市民に学習機会を提供する中で、地球温暖化防止への意識啓発を図る。また、会員数の拡大に努める。(環境教育部会のすいたエコツアーと協働で検討する。)

■ 自然部会
(1)みどりのカーテンの普及・啓発活動(エネルギー部会との共催)
エネルギー部会の取組と同様。
(2)緑のジュータン(校庭芝生化)推進計画
校庭の芝生化に向けて、調査研究及び学校等への調整を図る。また、先進事例の見学会等を実施し学習するとともに、試作的に芝生化を図る。(平成20年度:吹田第二小学校で実施)
(3)神崎川エコアップ作戦
「神崎川周辺をまち歩きする路地裏探検ツアー」として、さくらまつりへの参加・出展等を行う。
その取組みを通して、まちなかの様々な魅力を発掘し、人と川が近づける仕組みを考える。

■ 交通部会
(1)吹田に相応しい公共交通の検討
鉄軌道空白地域などで公共交通機関が必要な場所やルートを調査・検討して、そこに必要な交通手段を提案する。

■ 環境教育部会
(1)すいたエコツアーの企画・運営
企業や団体組織の環境に配慮した施設や取組みを見学し、広く市民に環境保全についての啓発を行うため、ツアーを企画・運営する。(資源部会の市民公開見学会と協働で検討する。)
(2)すいたエコ検定の構築・運用開始
自己の生活様式がどの程度、地球環境に負荷をかけているか等を知っていただくため、すいた環境検定をウェブ上で配信する。参加者ごとに得点を出し、その段階ごとにアドバイスをするような形式とする。
(3)天の川すいた(市内環境イベント情報メールマガジン)の配信の拡充 市内の環境イベント情報に関するメールマガジンを配信し、環境情報やイベント等を一般に広く伝え、環境保全に対する啓発を行う。
(4)レインボーすいた(環境学習プログラム)の拡充
平成19年度に公開した「レインボーすいた」の登録件数を拡大するため、会員への啓発活動を行う。また、講座の利用状況を調査したうえで、冊子化の検討を図る。
(5)環境教育フェアへの出展・啓発事業
環境教育フェアにおけるアジェンダ21すいたの出展に伴い、部会活動を啓発することのできる
パネル等を作成する。

■特別事業
◇「吹田市環境配慮指針」策定支援事業
「吹田市環境配慮指針」の策定に伴い、市民・市民団体や大学、事業者、行政が協議・検討を行うにあたって、コーディネーターとしての役割を果たし、実効性のある計画策定の支援を行う。 

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吹田市におけるマイバッグ等の持参促進及び レジ袋削減に関する協定が締結されました

平成21年10月2日(金)吹田市役所特別会議室にて、市民・事業者・行政の3者の間で、「吹田市におけるマイバッグ等の持参促進及びレジ袋削減に関する協定」が締結されました。アジェンダ21すいた資源部会は、この取組の主体である「すいたレジ袋削減・マイバッグ推進協議会」に参加し、協定の締結に向けて様々な支援を行ってきました。

当日の協定式には、阪口吹田市長、すいたレジ袋削減・マイバッグ推進協議会の永田会長、吹田市内の13事業者が出席し、協定書にサインをしました。
この協定は、「環境世界都市」の実現を目指す吹田市が市民・市民団体・事業者と相互に連携し、日常生活や事業活動などあらゆる場面での環境負荷の低減に向け、自らのライフスタイルを見直し、ごみの
排出抑制を図る契機とするため、マイバッグ運動等を推進してレジ袋を削減することを目的に締結されました。

「マイバッグ持参率60%」という統一目標に向けて、事業者ごとの取組みや市民団体等の啓発活動が、より多くの人のマイバッグ持参のキッカケになるよう願っています。

また、10月の1ヶ月間は市内の事業者の店舗ごとにキャンペーンを実施し、アンケートに答えていただいた方に、マイバッグの配布も行いました。

【協定締結事業者】
イオンリテール(株)、(株)いかりスーパーマーケット
イズミヤ(株)、大阪北生活協同組合
大阪よどがわ市民生活協同組合
(株)グルメシティ近畿、(株)光洋、(株)ダイエー
(株)阪食、(株)ピーコックストア、(株)平和堂
(株)マイカル、(株)ライフコーポレーション 
  
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打ち水のイベントを開催(エネルギー部会)

大阪府では、この100年間で年平均気温が約2.1度上昇しており、全国平均の約1.0度を上回る速さで温暖化が進行しています。この差の1.1度は「ヒートアイランド現象」により生じたものと考えられます。

アジェンダ21すいた「エネルギー部会」では、ヒートアイランド現象の緩和を目的に、市民のみなさんと協働で、市内のイベントにおいて「打ち水」を実施しています。今年度は6月~8月に市内3か所(環境教育フェア、新小川、神崎川)で開催しました。新小川(山田出張所周辺)のイベ
ントでは、地域の方々が浴衣を着て打ち水に参加してくだり、大いに盛り上がりました。

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環境教育フェアに出展しました

6月20日(土)メイシアターにおいて「すいた環境教育フェア2009 ~未来へつなごう、すいたの自然~」が開催されました。アジェンダ21すいたからは、全体事業として「みどりのカーテン講座」、エネルギー部会として「打ち水」で出展しました。

「みどりのカーテン講座」
みどりのカーテン(つる性植物の窓辺での育成)を普及啓発し、涼しい夏を過ごしていただこうと、植え方や育成方法のミニ講座を行いました。みどりのカーテンが地球温暖化の防止やヒートアイランド現象の緩和に有用であることをご説明すると、参加者は興味深く聞いて
おられました。
また、会場には、アジェンダ21すいた会員が育てたみどりのカーテンのプランターを展示しました。多くの来場者が、見事に育ったカーテンに関心を持って見ておられました。
講座にご参加いただいた方には、無料でゴーヤの苗(200株以上)をお配りしました。講座終了までで、100名以上の方に苗をお配りし、ご家庭で実践していただくよう啓発を行いました。

「竹のひしゃく作りと打ち水」
ヒートアイランド現象の緩和に有用な打ち水をご家庭で実践していただくために、「いずみの園」入り口近くに設置したテント内で、すいた環境学習協会及び吹田市地球環境課の協働で、来場の子供達を中心に竹のひしゃく作りの指導を行いました。子供たちは工具を使いながら、ひしゃくのカップ部分と柄の部分の組み立てを行いました。
その後、エネルギー部会の主催で、手作りのひしゃくを使って打ち水を実施しました。太陽が照りつけるなか多くの方に参加いただき、周辺の温度は実施前より約2℃下がっていました。ご家庭でも風呂の残り湯などを使って簡単に実践できます。皆さまも来年の夏には、是非お試しください。 
 
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すいたエコツアーを開催しました(資源部会)

9月28日(月) すいたエコツアー・資源循環型施設見学会が催行されました。
このツアーは、去る5月25日に予定しておりましたが、新型インフルエンザの流行を危惧して中止されました。その為、参加者29名の大半が前回申し込まれた方々となりました。
時折小雨の降る中、バスは一路京都へ向かいました。環境情報誌「エコプレス」を編集されている関大の学生さん8名が参加されているせいか若さがあふれ、車中は明るく活気がありました。三輪先生の開会の
挨拶と、スタッフによるプログラムの説明がありました。

「京エコロジーセンター」に到着して、まず担当の方から、このセンターはCOP3つまり1997年の地球温暖化防止京都会議の開催を記念して開設されたこと、建物全体がエコ展示であり、体験型展示であること、
事業運営に多くの市民グループが参画していること等の説明を受けた後、3班に分かれて市民ボランティアの方の案内で館内ツアーが始まりました。1階はシアターホール、エコロジー体験コーナーや常設展示コーナー、2階は主にワークショップコーナーで占められ「京都市ごみ減量推進会議」「京のアジェンダ21フォーラム」のオフィスもありました。3階は一般市民が活動するスペースで、リサイクル工房や、エコ厨房、環境図書コーナー等がありました。屋上に出ると、緑化されたスペースにはビオトープや水田まであって、稲穂が収穫を待っていました。また、太陽光発電や風力発電、雨水利用についても学べる設備が整っており、子供から大人まで見て触れて体験しながら1日中楽しめる工夫がされているのには、感心しました。

心待ちにしていた昼食は、伏見の黄桜記念館で京風御膳をいただきました。酒処とあって、お土産にお酒を求める方もおられました。

次に「京都市廃食用油燃料化施設」へ移動し、施設のあらましと製造プロセスについてのビデオと係員のお話を伺いました。その後、家庭や事業者から回収された食用油が、8段階もの化学処理を経てバイオディーゼル燃料に精製されていく過程を、いくつもの大きなタンクや、複雑に配されたパイプやバルブを見上げながら、ともすれば騒音にかき消されそうになる説明に聴き入りました。施設内は臭いもなく大変清潔に保たれており、汚れた廃油が透明な黄金色の燃料に変化する様に感動しました。課題は家庭系廃油の回収を徹底する事だそうで、現在市バスやごみ収集車に燃料として利用されているとのことでした。吹田市でも廃食用油の回収が始まっていますが、このような施設の建設と仕組みの運用は夢なのでしょうか?
帰路の車内ではアンケートに記入していただき、無事エコツアーは終了しました。