ニュースレター第9号

ニュースレター 第9号(PDFファイル)
平成20年10月25日発行 

P1 市立やすらぎ苑に太陽光パネルを設置しました
P2、3 株式会社ダスキンにおける環境保全活動
P4、5 独立行政法人日本万博博覧会記念機構における環境保全活動

page1
市立やすらぎ苑に太陽光発電パネルを
設置しました。(吹田市)

 吹東町にある市立やすらぎ苑に太陽発電パネルを設置しました。
これは平成18年8月から行ってきた、やすらぎ苑の建替工事に伴うもので、施設の更新に併せ、環境部が所管する施設として率先的に環境に配慮した設備を導入しました。

今回、やすらぎ苑の太陽光発電の出力は10kWhで、これまで、吹田市が設置したものの中で、最も発電量の大きいものです。やすらぎ苑は様々な機械設備が設置されているため、月平均約16,000kWhの電気を消費していますが、この太陽光発電により電力消費量を5%削減することができると考えています。建物内には、発電の状況がわかるよう、液晶モニターが設置されており、瞬間の発電量や1日の発電量の変化、1年間の発電量の変化などを映像で見ることができます。
今回の太陽光発電パネルの設置に際しては、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と財団法人 関西情報・産業活性化センター(KIIS)のグリーン電力基金による補助を受けました。
NEDOでは、太陽光発電だけではなく、風力発電やバイオマス発電など様々な新エネルギーの導入への補助をはじめ、新技術の支援など多岐に渡って新エネルギーの普及に向けた事業を行っています。また、KIISでは、寄付金を元にしたグリーン電力基金を創設し、その資金から新エネルギーの普及啓発を行っています。それぞれの補助金は地方自治体だけでなく、NPO法人なども受けることができるものです。

この他にも、やすらぎ苑では、屋上緑化や駐車場の芝生化、散水用の雨水利用など、様々な環境配慮に向けた取組を行っており、今後も公共施設での、新エネルギー・省エネルギー設備の率先的な導入が期待されます。

page2、3
株式会社ダスキンにおける環境保全活動

エコセン(広報部)にて株式会社ダスキン(以下、ダスキンさんとお呼びします)本社ビル(江坂)へ取材をしてきました。

●創業からエコ
ダスキンさんでは、1963年の創業から「魔法のぞうきん」と呼ばれた「ホームダスキン」を始めとして、生産・販売(お届け)・回収を繰り返す循環型の事業活動に取り組んでおられ、ダスキンさんの事業そのものがエコであり、生まれたときから環境保全を重視した企業です。今では聞きなれた言葉の「リユース」「リデュース」の概念を既にお持ちでした。創業の方々の先見性には感心いたしました。

●地域貢献(全国編)
創業日の11月16日前後では、「全国一斉地域清掃」が計画されており、約1万2千人の方が参加される予定です。当ニュースレターをご覧になった方で、街角でダスキンさんを見かけられましたら、「ごくろうさま」「ありがとう」と声をかけていただきたいものです。
また、学校での掃除教育支援として、2008年6月から「教員向けセミナー」を実施されています。掃除の知識だけでなく、掃除の時間を“子どもたちの力を伸ばすための時間”として見直し、段取りや強調性を育む方法について考えるセミナーであり、東名阪の一部地域で「学校掃除セミナー」として実施されたものです。吹田市でも山田中学校を会場として行われ、多くの参加者に喜ばれました。今後、この活動を継続されるとのことです。

●地域貢献(吹田編)
ダスキンさんは、5月に開催された「吹田産業フェア」において、「クリーンアップマイタウン活動」をしておられます。今年は雨模様でしたが、1,300名を超える参加者がありました。例年であれば、2,000名を超える参加者があり、「大阪城公園」で開催される「オーサカキング」と肩を並べる参加者数です。吹田地域における取組に熱が入っておられると
感心しました。

●事務所での取り組み
「チームマイナス6%」「関西エコオフィス宣言」「環境家計簿」をはじめとする、多彩な環境影響
の低減対策があります。「環境家計簿」への取組参加者数は年々増加しており、社員の環境に対する意識が高まってきています。
これからも各地域で“クリーンアップマイタウン”の開催を予定しています。ぜひ、皆さまのご協力をお待ちしております。
※「クリーンアップマイタウン」は、ダスキンが創業以来、全国の拠点周辺で続けてきた清掃活動を地域のみなさまとも一緒にできれば、という想いから始まりました。各地のイベント会場などで活動しています。
様々な環境保全活動に取り組まれている結果として、2007年10月、リデユース・リユース・リサイクル(3R)推進協議会会長賞を受賞されました。

●関連する事業部間での取り組み
「ミスタードーナツ事業」で使用した食用油は「燃やすにはもったいない」ほど良質なものであり、洗剤・石鹸などへリサイクル加工し、「ミスタードーナツショップ」でも活用されます。「クリーンサービス事業」で回収さ
れた「モップ・マット」などは、工場で洗浄して再生されます。「モップ・マット」などに付着した「ホコリ」は圧縮して固め、セメント原料の一部として資源化されます。また、「クリーンサービス事業」で使用した使用済み浄水器カートリッジの活性炭をリサイクル活用して、園芸用の「活性炭入り培養土」が開発されました。
また、社内で生じた機密文書も焼却廃棄するのではなく、溶解してトイレットペーパーに加工し、再購入されています。これらは、本社ビルで使われています。

【ダスキンさんへ】
月末のお忙しい時期にもかかわらず、関係部門の
責任者の方々に丁寧に対応していただきました。ありがとうございました。

【ダスキンさんからのメッセージ】
これからも各地域で“クリーンアップマイタウン”の開催を予定しています。ぜひ、皆さまのご協力をお待ちしております。
※「クリーンアップマイタウン」は、ダスキンが創業以来、全国の拠点周辺で続けてきた清掃活動を地域のみなさまとも一緒にできれば、という想いから始まりました。各地のイベント会場などで活動しています。

詳細は「ダスキン」のホームページをご覧ください。
「http://www.duskin.co.jp/」

page4、5
独立行政法人日本万国博覧会記念機構における
環境保全活動

秋晴れの午後、独立行政法人 日本万国博覧会記念機構(以下「機構」といいます。)の取材に出かけました。

●設立の目的
機構は、1970年に人類の進歩と調和をテーマに開催された日本万国博覧会(以下「万博」といいます。)の跡地を「緑に包まれた文化公園」として整備し、運営管理することによって、万博の成功を記念し、後世に伝えることを目的として設立されています。

●NPO法人等との協働
万博の跡地を緑地として管理運営するため、機構の事業部には自立した森再生センターがあり、緑地管理を直接担当するだけでなく、NPOやボランティア団体などとの協働の取組を進めるため参画推進担当もあります。

<協働の取組をしているNPO法人等>
・(特活)ベスト
・(社)大阪自然環境保全協会
・(特活)インクルージョンプログラムラボラトリ
・(特活)野と森の遊び文化協会
・(特活)里山倶楽部
・(特活)スマイルパーク

機構では、これら6つのNPO団体との間に中間支援組織((特活)大阪府民循環型社会推進機構))を置き、お互いに連携して活動できるよう、体制を整えているそうです。
また、大阪大学によるヒートアイランドに関する分析・研究などにも協力するほか、広大な敷地と自然環境を生かした環境体験学習支援も行っているそうです。 

●自立した森再生
パビリオン等を撤去した広大な会場跡地の人工地盤の上に、人口植栽によりつくられた森を生物の多様性に富んだ「自立した森」へと導くため、大学等研究機関と共同で間伐試験等様々な研究に取り組んでおられます。

●廃棄物の縮減とリサイクル推進
ごみ減量のため、園内のごみ箱の撤去なども検討されているそうですが、ごみの持ち帰りが徹底できないと、園内にごみが散乱することも予想されるため、完全撤去は難しいとのことでした。また、園内の店舗の一部ではNPO法人と協働の取組としてリターナブル食器を利用したりしているとのことでした。 

●省資源・省エネルギー
自然エネルギーの活用として、中国自動車道やモノレールから見える自然文化園南西斜面に最大電力200KWh規模の太陽光発電パネルを設置し、万博記念公園内で消費する電力の約1.7%をまかなっているそうです。
また、ソーラー・風力ハイブリット外灯を11台設置し、太陽光や風の力で作られた電力を、夜間の外灯に利用しているとのことですので、みなさんも園内のどこにあるか、探してみませんか。
また、井戸水を公園内の散水やトイレ洗浄水、せせらぎの水に利用し、間伐材や剪定枝は堆肥化や製炭化し、園内で使うほか、一部は普及啓発のため万博エコ堆肥として竹炭とともに公園ゲート売店で販売しているそうです。

●多彩なイベント
より多くの人に愉しんでいただけるよう、四季のイベントを企画したり、トイレのバリアフリー化工事や点字ブロックの設置を進めておられます。
万博開催から40年近くなりました。万博を知らない世代にも万博を知ってもらいたいと、万博当時の貴重な資料を展示したり、万博マニアをゲストに迎えたステージショーなど10月11日から19日まで「マニアエキスポ2008」と題したイベントも開催されました。

●現場を見学
事務所でお話をお聞きした後、樹木剪定枝の堆肥化を行っている場所と竹炭を作る窯、公園内木質バイオマス有効活用システムとして、スターリングエンジン付小型ボイラーを見学させていただきました。このボイラーで発生する熱をすぐそばの足湯のお湯として利用しているほか、
エンジンを駆動させ発電する実証試験を実施しているそうです。

万博公園だよりEco-Parkは毎月発行し、毎月の催し案内や、四季折々の花の見所など、情報満載です。モノレールの駅や吹田市役所でも入手できます。

詳細は「万博公園」のホームページをご覧ください。
「http://www.expo70.or.jp/」
メルマガ会員も募集中です。