ニュースレター第21号

ニュースレター 第21号(PDFファイル)
平成24年1月25日発行 

P1 アジェンダ21すいた年頭のご挨拶
P2,3 「吹田市立博物館夏季特別展」に出展しました。(~第20号の続き~)
「すいたマイバックキャンペーン」に参加しました(資源部会)
P4 すいたエコツアー「環境配慮型施設見学会」(環境教育部会)
P5 すいたエコツアー「循環型社会を目指して」(資源部会)

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アジェンダ21すいた 年頭のご挨拶 

明るく穏やかな新春を迎えました。皆様どのように新年を迎えられましたでしょうか。
昨年は未曾有の大震災、洪水と自然災害が多発した年でした。多くの尊い命が犠牲になり日本人全員、また世界の人々が深く心痛めた一年でした。このことを私たちは決して他人事とせず、これからも継続して被災された方々に心運ばせていただくとともに、今回各自が心に刻み込んだものを忘れずに、それを原点として、それぞれの立っている場所で持続可能な知恵を結集し、環境にやさしい社会づくりに邁進してゆくこと、それが私たちの使命だと思います。
さて、持続可能な社会づくりということでは、日経新聞社が行なっている「全国都市のサステナブル度調査」で、吹田市が昨年2011年に全国で第6位となりました。この調査は、全国809市区を対象に「環境保全度」「経済豊かさ度」「社会安定度」の三つの側面から都市のサステナブル度を調査するもので、回答のあった630市の中での6位で、トップ20位の中に関西からは唯一吹田市が入っています。前回2009年に行われた第2回調査では10位で、とくに地球温暖化に対する取組が評価されて6位に上がりました。吹田市行政の取組が評価されたといえますが、市民、事業者、行政の三者協働組織である「アジェンダ21すいた」としましても、とても大きな喜びです。また同時に、我々としましても、この事を通して、さらに継続して持続可能な社会を生み出してゆく責務があると襟を正される思いでもあります。
震災と共に起きた原子力発電所事故と放射能汚染。時を同じくして昨春「吹田市地球温暖化対策新実行計画」が策定されました。その中で掲げられた7つの基本原則、すなわち、「節(節エネルギー)」、「省(省エネルギー)」、「低(低炭素エネルギー)」、「責(それぞれの責務)」、「吹(吹田らしさ)」、「将(将来への継続性)」、「参(参画、協働)」は、温暖化問題、エネルギー問題、原子力問題を同時に総合的に考えなければならない今、さらに重要性を増しているといえるでしょう。
日本国内外の環境を取り巻く情勢の急激な変化の中で、2006年にスタートした「アジェンダ21すいた」も、これまで取り組んできた事業を深化させるだけでなく、個々の事業はどれだけ持続可能な社会に寄与しているのか、必要とされる新たな事業は何か、事業がどれだけ市民のなかに展べられているか、多くの主体と連携を取りながら展開できているかなど、事業の問い直しと更なる展開をはかり、三者協働でサステナブル度を高める使命を自覚して取り組んで行く必要があります。
震災を通じてひとりひとりが感じたこと、それは「絆」でしょう。ひとりだけでも、一つの組織だけでも何かを成し遂げることはできません。個々に手を結び、お互いに支えあい助け合いながら「絆」を強めて社会を築く。そして未来世代から見て感謝されるような活動に邁進する。
本年もお世話になりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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「吹田市立博物館夏季特別展」 に出展しました。(~第20号の続き~)

主に自然部会で参加しましたが、幹事の大阪ガスから出展された「なまずくん」も会場の人気者でした。
なまずくんのしっぽを持って左右に振ると、なまずくんが「地震やで!」と叫びつつ、目や口元から光を出して地震の発生を知らせ、ラジオが鳴るのを体験できました。
大阪ガスからは内部の見えるガスメータ・感震器も出展され、大地震発生時に感震器が地震を感知してガスが自動的に止まるしくみなどもよく分りました。
なまずくんは、その感震器を利用していたのです。

「すいたマイバッグキャンペーン」
に参加しました (資源部会)

  「すいたレジ袋削減・マイバッグ推進協議会」では、市民、市民団体、事業者及び市が相互に連携し、日常生活や事業活動などあらゆる場面での環境負荷の軽減に向け、自らのライフスタイルを見直し、ごみの排出抑制を図る契機とするため、マイバッグ運動を推進しています。
マイバッグ運動を進める意義として以下のことが挙げられます。
(1)取り組みやすい・すぐに取り組める
(2)環境意識の向上につながる(取組のきっかけとなる)
(3)廃棄物(ごみ)の減量につながる
(4)資源の節約・地球温暖化の防止 

平成21年10月には、市民団体・事業者・行政の三者において、「吹田市におけるマイバッグ等の持参促進及びレジ袋削減に関する協定」を締結しました。この協定では、市内におけるマイバッグ持参率の目標を60%に定め、市民団体・事業者・行政の役割や取組を明確にしていま
す。
市民・事業者への啓発の一環として、「すいたマイバッグキャンペーン」を継続して実施しています。本年度2回目のキャンペーンとして、10月31日(月)~11月4日(金)の間、「風呂敷の包み方講座」を始め、マイバッグの展示、チラシの配布、店内放送による呼びかけなどを実施しま
した。

今回のキャンペーンでは、100名以上の方が風呂敷の包み方講座に参加され、オシャレな買い物袋や酒瓶の包み方を学ばれました。また、マイバッグ展示にも多くの方に興味を持っていただき、盛況のうちにキャンペーンを終えることができました。
皆さんも買い物の際は、是非、お気に入りのマイバッグや風呂敷を活用してください。 

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すいたエコツアー 「環境配慮型施設見学会」 (環境教育部会)

 環境教育部会のエコツアーは基本的には、吹田市内の環境配慮の企業見学を1日で行ってきましたが、今回は市外の企業で、しかも半日見学を企画しました。
平成23年11月14日(月)12時30分、バスで市役所を出発し、大阪市内2企業を見学し、17時に市役所到着、解散のエコツアーを行いました。参加者は、19名、環境教育部会のスタッフ5名計24名でした。
はじめに大阪の天神橋筋6丁目にある「ディリパ大阪」のショールームへ。ここでは、ガスから電気を起こす話や、ガス器具の使い方などの説明を受け、見学を行いました。エコウィルは天然ガスを燃焼してガスエンジンで発電、その時に出る熱でお湯を沸かす一方、エネファームは天然ガスからまず水素を取り出し空気中の酸素と反応させて発電、その時に出る熱でお湯を沸かすと言うことでエネファームの方が二酸化炭素排出量も少なく、購入電気量の削減率も高いのですが、設備価格は高くなっています。
そのあとは、東成区今里にある「コクヨ大阪ショールーム」へ。ここでは企業内で実施しているエコな取組紹介のセミナーを受けたあと、ショールームの見学説明を受けました。コクヨでは製品を「つくる時」「はこぶ時」「つかう時」「すてる時」のいずれの段階においても環境配慮している製品を作ろうということで、2008年から2010年の3年間で、配慮できていない製品(エコバツ)をゼロにする目標を立てて、達成しているそうです。
「つくる」から「すてる」までの一連の流れおいて、一貫して環境に配慮することは大変に難しいことですが、非常に重要なことです。たとえば紙ファイルのバインダーの部分が紙で作られるなど。またオフィスそのものが環境に配慮されており、たとえば年間365日のうち90日は屋外で仕事をするガーデンオフィスが義務付されているそうです。更に、室内オフィスの天井には、人感センサー付きの照明(4分間、無人の時は自動的に照明が消える)があり、空調も人のいるとき、いないときに自動的に稼働するようにしてあるそうです。オフィス、ショールーム等全社において省エネ、環境配慮の管理がなされているようです。 
 
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 すいたエコツアー「循環型社会を目指して」 (資源部会)

資源部会では毎年1回、バスでエコツアーを行っていますが、今回は11月18日(金)に、古紙の再生工場で吹田市役所の機密文書の処理もしている(株)リバース(大阪府泉南市)へ行き、古紙再生の様子を見学させていただきました。
(株)リバースでは、古紙100%のトイレットペーパーを製造しています。これまで処理が困難で、他の製紙産業が使用しなかった難処理古紙(牛乳パックや酒パック、電車の切符などの磁気加工した紙)も原料として使用し、月産1,500トンのトイレットペーパーを製造しています。難処理古紙はパルパー(溶解設備)の中で時間をかければ分離できるのですが、手間と時間がかかり、また異物の処理に困るため、受け入れを嫌がる製紙工場が多いのです。しかし、牛乳パックも酒パックも上質の紙を使用しているため、トイレットペーパーの原料としては価値が高いのです。
機密文書は、バインダーやクリップが付いたままで密封された段ボール箱を、開封せずにパルパーに入れ溶解できるので、面倒なバインダーからの取り外し等の前選別が不要です。もちろん機密文書を確実に処理したことを保証する溶解証明書が発行されます。個人情報を適切に取り扱っている組織として認定を受け、プライバシーマークの使用許諾を平成18年9月に取得されました。
環境対策にも力を入れておられ、製紙工程には、建築廃材をチップ化した再活用燃料や原料処理の過程で発生するペーパースラッジを熱源に使用し、廃棄物を工場の外に出さないようにしておられます。製紙工場は水をたくさん使うので川のそばに作られることが多いのですが、(株)リバースも男里川に面しています。排水は最新の高度排水処理技術により生物処理され、瀬戸内海の規制値を下回るようにして、再び男里川に放流されます。
また、平成16年には「大阪府認定リサイクル製品」の認定を取得されました。これは、大阪府内で発生した循環資源を再生した製品で、大阪府が定める基準を満たした製品に対して、大阪府が認定する制度で、家庭紙メーカーでは唯一、(株)リバースが取得しているそうです。いわゆる紙資源の地産地消ですね。続いて平成17年7月には ISO14001環境マネジメントシステム認証を取得されました。
アジェンダ21すいたの会員を含む18名の参加者と4名の資源部会のスタッフで吹田から片道1時間半、半日の行程はいささかハードでしたが、環境への配慮は十分、これからの発展が楽しみな企業の見学は大変満足の行くものでした。対応してくださった社員の皆様、ありがとうございました。 
 

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