ニュースレター33号

ニュースレター33号(平成27年1月25日発行)

P1 アジェンダ21すいた年頭のご挨拶
P2,3,4 すいたエコウォークを開催しました
P5 「環境にやさしい心豊かな暮らし」 実験集合住宅見学会
P6 地中熱の活用を考える「地熱の家」見学報告
P7 安全な自転車運転には免許証と保険を
P8 イベント案内他

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アジェンダ21すいた 年頭のご挨拶

  あけましておめでとうございます。昨年も多くの皆さまにご支援、ご協力を賜りまして、大変ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 昨年暮れにはペルーの首都リマで、気候変動枠組み条約COP20が行われました。それに並行して、2014年の地球の平均気温が過去最高になりそうだ、2050年ごろには途上国の温暖化による災害対策に60兆円近いコストがかかる、などの記事が報道されました。他方、中国が2020年の排出量の上限を年100億トンと公表するなど、ようやく途上国も土俵に上がり積極的な姿勢を示し始めています。
 国民も温暖化への備えが大事だとの認識は定着してきているようですが、温暖化に関する企業や政府の行動や対策の情報が増えるほどに、何とか乗り切れる、大丈夫、とのあなたまかせの安易な認識が広まってきているようにも感じます。
 市民自身の行動を自らエコなものへと変化させる機会づくりの一つとして、フラッグシッププロジェクト「歩きたくなるまちづくり:すいたエコウォーク」の第2回目を昨
年11月に行いました。アジェンダ内の実行委員の皆さんが、よりよいプラン作りを行うために何度も真剣な話し合いを重ね、市内企業様からのご支援を頂く中に、多数の市民が参加しての楽しいエコウォークを行うことができました。また新たな活気ある企画を実現すべくプロジェクト制度をスタートさせ、大阪ガス様のご支援で、NEXT21の見学会やグランフロントでの会員向け研修会を行うことができました。さらに吹田市
立博物館行事に加わり、緑のカーテンの実物展示や講演会を実施するなど、関係する企業や諸組織との連携を幾分かでも広げることができた1年となりました。
 本年は、環境負荷の少ない持続可能な都市づくりに向けて確実に前進すべく、アジェンダ21すいたが三者協働組織の長所を活かし、さらに多くの組織との連携を拡大し、新たな企画にチャレンジしてまいります。

 2015年元旦 アジェンダ21すいた 代表 三輪 信哉

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 特集
フラッグシッププロジェクト 歩きたくなるまちづくり
「すいたエコウォーク」を開催しました!

 平成26年11月15日(土)、アジェンダ21すいたの「歩きたくなるまちづくり すいたエコウォーク」を開催しました。
当日はウォーキングにぴったりの最高の天気の中、総勢64名が参加しました。
 今年で2回目になるすいたエコウォーク、今回は吹田市南部に視点をおき、江坂コース、豊津コース、吹田コースの3コースを設定しました。どのコースも実行委員会スタッフにより練りに練られ、下見と検討を何度も重ねただけあって、アジェンダ21すいたならではのエコな見どころたっぷりのコースになりました。

江坂コース
 約3.5km。江の木公園(防災公園)をスタートし、廃油の回収場所の江坂花とみどりの情報センターを経て、糸田川を横断し、ゴールを目指しました。
 スタート地点である江の木公園ではかまどベンチやマンホールトイレ、防災用貯水タンクなどの防災設備を見ていただきました。エクセルシオールカフェでのマイボトル体験では、スタッフが希望者のマイボトルを預かって注文しました。主なルートは、吹田で一番の繁華街、エスコタウンを通過し、ダスキン本社と豊津公園の岡本太郎作品を見学した後、糸田川の自然と生物を感じ、楠明神や垂水神社、鎌倉時代の条理やかやぶき屋根の屋敷などの旧跡に触れたほか、市内に点在する資源回収拠点や市の設備等を歩きました。
 江坂コースは距離があり、団体では立ち止まって説明する時間がないと判断し、事前の準備に知恵を絞りました。集合場所の江の木公園ではパネルを掲示し、マンホールトイレやかまどベンチも事前に組み立て出発前に見てもらうことができました。また、出発前にコースや案内場所のレジメを配布することで歩きながらの説明が出来ました。
 参加者からも良い勉強になったとの声を頂きました。ワークショップの発表でも参加者から手を挙げて素晴らしい発表をして頂きました。  (自然部会 伊藤)

豊津コース
 約3km。阪急豊津駅前をスタートし、今春開校した大和大学キャンパスを抜けて、ゴールを目指しました。
 9時30分、阪急豊津駅をスタートした21名は、まず、ライフ豊津店でペットボトルがリサイクル資源として回収されているのを見て、汚れたボトルは投入しないなどマナーを守ることを確認しました。片山公園の紅葉を愛で落ち葉を踏みしめながら、葉の枯れたスイタクワイが収穫を待つ池を通り、今春開校したばかりの大和大学のキャンパス内を「この様な先端設備が整った学舎で学べるのなら50年若返ってみたい・・・」などと思いながら通り抜け、太陽光発電装置のある子ども発達支援センターに向かいました。土曜日で休館なのか?ひっそりしていました。
 さらに歩を進めて西の庄防災公園に到着し休憩しました。ここは、府内でも早くから整備された防災セーフティロードで、災害時に役立つさまざまな設備がありました。例えば、マンホールの中にトイレ用のテントや便器、トイレットペーパー等が備蓄されており、災害時にはトイレになるマンホールトイレ。ベンチの下の箱に救助活動に必要な道具類が収納されているレスキューベンチ。雨水貯留層の上に作られた緑地帯。帰宅困難者を安全に誘導する蓄電タイプのLED道路照明灯などで、市内の全公園にこのような設備があったらどんなにか心強いだろうと感じました。
 ゴール間近、非難ビルとなっている吹田第一小学校脇の海抜5.8メートルの表示を見上げながら、我が家はいったい何メートルなのかしら?と思いました。内本町コミュニティセンターに一番乗りした豊津コース。5,775歩のとてもエコなウォーキングでした。 (資源部会 福田)

 吹田コース
 約3km。JR吹田駅前をスタートし、目俵体育館からやすらぎ苑、味舌水路遊歩道を歩いてゴールを目指しました。
 学生も参加して賑やかに歩き始めてすぐの旭通や錦通の商店街では、人通りの多いアーケードを覆うように設置された太陽光発電パネルとそれらが産み出す電力によって稼働するミスト散布装置に早速目を奪われてしまいました。
 その後、勤労者会館のペットボトル回収拠点を見た後は、静かな住宅地をのんびりと歩いて風力発電と太陽光発電を備えたやすらぎ苑を通過し、旧味舌水路に沿って親水緑道を安威川防災公園に向かいました。
 防災公園では、初めて見る参加者が多かった災害時用トイレを見学して、海抜3.9メートルの吹田第三小学校で折り返し、水面の美しい神崎川を横目に吹田の渡しで一息入れて、浜屋敷に到着しました。
 周辺の歴史的景観を眺めながら昔日の吹田に思いを馳せ、花木が美しい高浜神社前のアドプトロードから内本町コミュニティセンターに到着。
 このコースは、繁華街から住宅地を抜けて歴史的景観の街並みを辿るコースで、吹田のまちの多様な姿に触れることができました。勿論、環境的にも多様な見るべきものがあるコースでした。 (交通部会 片岡)

 ウォーキング後のワークショップ                       約1時間半のウォーキングの後、内本町コミュニティセンター多目的ホールでコース別ワークショップを行いました。各コースの見所や良かった点、気になった点をまとめ、発表することで、参加者全員で全コースの振り返り内容を共有しました。参加者からは「防災公園の機能に驚いた」「マイボトルでお得にコーヒーを飲めた」「これまで公共施設の環境配慮設備には気づかなかった」「エコに関心を持ちました」など、活発な意見が出されました。秋の一日を普段とは違うエコな目線で歩くことで、参加者それぞれ新たな発見があったのではないでしょうか。
 また、ウォーキング中に行ったお楽しみ企画「歩数あてゲーム」の結果発表では、景品である協賛品の獲得を目指して、一喜一憂する姿も見られました。

「まちを愛すること」が、「まちを育てる」ことになる、という三輪代表の言葉どおり、今後も皆さんとともに取組を進めていければと思います。

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「環境にやさしい心豊かな暮らし」実験集合住宅見学会 (全体事業)
 平成26年11月27日(木)、「環境にやさしい心豊かな暮らし」実験集合住宅見学会と題し、大阪ガス実験集合住宅「NEXT21」(大阪市天王寺区)を見学しました。参加者は18名でした。「NEXT21」の見学は、アジェンダ21すいたとして何度か見学してきましたが、今回は、「NEXT21設計パートナー・コンペティション」※において、最優秀賞に選ばれた2住戸を中心に室内まで見学しました。「NEXT21」の18住戸のう
ち、これら2住戸は、それぞれ異なる課題を設定して改修計画にあたり、よりリアルで時代のニーズをくみ取った実験住宅を実現していました。
※次世代の居住のあり方を問う試みとして、よりリアルで 時代のニーズをくみ取った住戸提案を募集。

4G HOUSE-4つの世代(Generation)、4人の女性(Girls)が暮らす住まい-
 「404住戸」では、祖母(80才代前半)母(50才代後半)私(30才代前半)娘(3才)が、それぞれ自立した個人として、同時にお互いを支え合い世代 間 を 継 ぐ「住 ま い」を 想 定 し て い ま し た。82.63㎡(約25坪)の住まいの中央に大きなダイニングテーブルを中心に据えた「みんなの部屋」があり、そのほかに「祖母・私と娘・母の部屋」、別に1坪の「ひとりの部屋」、井戸端コーナー等があり、限られた空間でも4人がそれぞれの居場所を確保し、より良い関係を保ちながら、共に暮らすことのできる住まいでした。現在、個別に住んでいる家族でも、将来あり得る家族の住まい方だと感じました。

プラスワンの家-1つの空間をシェアする1.5世帯の新しいマンション暮らし-
 「501住戸」では、近年増加する「1.5世帯」(夫婦+単身の子)に向けた新しい集合住宅のカタチを想定していました。共に暮らす相手が変化し、両親と娘、住居と職場、夫婦と老親、夫婦と姪…と変化しても住み続けられるという住まいでした。88.26㎡(約27坪)の住まいは、玄関からまっすぐ伸びた土間空間により、メイン住戸とプラスワンルームとに分かれていました。この土間空間は町屋をイメージした引き戸で開放廊下となり、その奥にそれぞれの玄関がありました。引き戸を必要に応じ開放すれば、一体感のある住居となります。実際のところ、親族関係でのプラスワンは想像できますが、貸部屋としてとなると想像がつきませんでした。
 その他の設備では、ガスで電気と熱(温水)を作り、複数の住戸での、電気、熱等の融通を図る実験を行っていました。マンションのような集合住宅でも、設置の出来る省スペース機器の開発も行っているとのことでした。

 今回は、大変ユニークなコンセプトの住宅を通常では入れない住居内部まで見ることができ、大変有意義でした。(下村)

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地中熱の活用を考える 「地熱の家」見学報告(エネルギー部会)

 夏は涼しく 冬は暖かく感じる地中熱の利用
 平成26年12月11日(木)、自然エネルギーである地中熱を活用したモデルハウス「地熱の家」体験館(京都府長岡京市)を見学してきました。「地熱」とは本来はマグマなど地球内部の熱源に由来するエネルギーであり、太陽エネルギーである「地中熱」とは一般的に区別されますが、「地熱」の方が市民に浸透しているため、この言葉を使っているそうです。
 このモデルルームでは地中熱を利用した換気システムに大きな特徴があります。地中5メートルほどまで埋設したパイプ内に外気を取り込
み、地表と地中との温度差を利用し、熱交換をします。夏は冷たい空
気を、冬は暖かい空気を室内に送り込み、自然に近い状態で室内を換気することができます。その過程で結露させることで、除湿効果と空気清浄効果も得られるとのこと。また床の下に木炭入りのグリ石(蓄熱効果の高い石材)を敷き詰め、保温効果を高めています。見学会の当日は気温11度とやや肌寒かったですが、床からじっくりと暖かさが伝わってきました。その時の地中の温度は20度でした。
 必要な動力は空気のファンを回す電力だけでたいへん省エネです。熱交換だけでは充分温まらないときはヒートポンプと組み合わせて使います。  現在では、関東地方を中心にビル空調に導入されるなど、地中熱の活用が広まっているそうです。持続可能な社会の実現に向けて、地中熱についての啓発活動に取り組んでいきたいと思います。 (エネルギー部会 馬場)

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安全な自転車運転には免許証と保険を (交通部会)

 歩道は歩行者優先、自転車は車道へ                      自転車は運転免許が無くても乗ることのできる身近で手軽な乗り物です。と同時に道路交通法上では自動車と同様「軽『車両』」と位置付けられています。
 「車両」である以上、歩道と車道の区別のあるところでは車道を走るのが原則です。
 例外として自転車が歩道を走行できるのは以下の場合に限られます。

自転車が歩道を走行できるのは・・・                      ①運転者が13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者の場合
②身体の不自由な人の場合
③車道や道路状況により自転車の通行の安全を確保するためやむを
得ないと認められる場合

自転車走行時の注意点                               自転車が歩道を走行する場合、車道寄りを徐行し、歩行者の通行を妨げる恐れがあるような時は一時停止しなければなりません。その他にも二人乗りや並列(横並び)走行、夜間の無灯火、イヤホン・ヘッドホンや携帯電話を使用しながらの運転も原則禁止されています。
 このように決められているにもにもかかわらず現実は歩道を猛スピードで走り抜けたり、いわゆる「ながらスマホ」によって歩行者にぶつかりそうになる自転車を見かけることは珍しくありません。
 これらのことから、法律が「ある」というだけでは効果はなく、自転車に乗る際の正しい交通マナーと交通ルールの周知徹底が必要だといえます。

吹田市等における交通安全やマナーに関する啓発
 吹田市では啓発活動として保育園や幼稚園、小学校等の園児や児童に対し、歩行や自転車に乗る際のマナーやルールなどの交通安全教育を実施しています。
 また、春と秋の全国交通安全運動期間中に実施される自転車安全運転免許証交付講習会(「交通事故をなくす運動」吹田市推進協議会主催)では、吹田自動車教習所及び吹田自転車組合からヘルメットのプレゼント等も行っています。
 講習会では自転車の正しい乗り方の講習や交通事故を再現するなどしています。

自転車事故による高額な賠償問題も
  近年、自転車も交通事故を起こせば法的な責任を問われ、高額な賠償額を耳にするこ
とも多々あります。

交通部会として
 私たちアジェンダ21すいた交通部会は、市民のみなさまに講習会にご参加いただくことで自転車の免許証を取得するとともに、「自転車事故賠償保険」にも加入しご家族で交通安全に対する認識を高めていただくための啓発を検討しています。(交通部会 鶴田)

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