「アジェンダ21すいた今後のあり方検討」中間報告会

2012.11.21
「アジェンダ21すいた今後のあり方検討」中間報告会 

平成24年10月31日
(2012年)
アジェンダ21すいた会員 各位
アジェンダ21すいた幹事会
アジェンダ21すいた 臨時会議のご案内
時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
アジェンダ21すいたが活動を開始して6年が過ぎました。その間、各分野ごとに市民が中心となって活動を重ね、環境家計簿、みどりのカーテン、マイバッグ推進運動等として結実してきました。
しかし現在、アジェンダ21すいたは様々な課題を抱えています。運動面では、各主体間のパートナーシップによる先導的な事業(フラッグシッププロジェクト)を打ち出せていないことや、組織と計画の名称が同じであるため市民に認知されにくいこと、実際に活動に参加するメンバーが不足していること、事務局機能が弱いこと、運営費用の殆どを行政に頼っていること、等があげられます。
これらの課題を解決するため、平成 24 年度の定時総会において計画や体制を見直すことを提案し承認されました。そして定時総会以降、主に幹事会において5つの項目(事業者の参画が実現する方策、組織運営のあり方、組織名称、フラッグシッププロジェクトの設定、「アジェンダ21すいた」(計画)の見直し)について検討を進めてきました。
この幹事会で重ねてきた議論の内容を中間報告させていただくとともに、広く会員の皆さまからご意見を伺うため、下記のとおり臨時会議を開催しますので、是非ともご参加いただきますよう、よろしくお願いいたします。

■ 臨時会議
日時:11 月 21 日(水) 午後 7 時~
場所:千里ニュータウンプラザ(南千里駅前)市民公益活動センター 6 階会議室
*出欠報告などは特に必要ありません。
【事務局】アジェンダ21すいた事務局 担当:石井
〒564-8550 吹田市泉町 1-3-40 吹田市役所環境部環境政策室内
TEL:06-6384-1782 FAX:06-6368-9900 E-mail:env-keikaku@city.suita.osaka.jp

 

議事録
アジェンダ21すいた今後のあり方について~幹事会中間報告~ 会議録(概要)
1 開催日時 平成 24 年(2012 年)11 月 21 日(水) 19 時 00 分~20 時 30 分
2 開催場所 吹田市市民公益活動センター6 階会議室
3 出席者数 個人・団体 18 名 事務局 5 名
4 配付資料 次第
資料 1 さらなる発展をめざして
資料 2 歩きたくなるまちづくり構想
5 会議要旨 以下、「会議要旨」のとおり
(会議要旨)
【代表】:あいさつ
・ 本日の会は、総会で了承された「アジェンダ21すいたの今後のありかた」について議論をする場。
・ 総会で議決された見直しの主要な検討項目について幹事会で検討を進めてきた。その内容を報告し、ご意見を伺い、今後の検討の参考にしたい。それが今日の会の趣旨である。
【副代表】:報告
・ 幹事会ではアジェンダに事業者の参加が非常に少ないことが問題であると考えている。事業者と行政と市民が同じテーブルで話すのではなく、別のテーブルで話し合えばいいのではという意見も出ている。
・ フラッグシッププロジェクトは来年度以降の事業計画にも関わってくるのでいくつかある検討項目のうち先行して話し合ってきた。その結果、資料2「歩きたくなるまちづくり」というフラッグシッププロジェクトがいいのではないかと考え本日報告する。
【幹事】:フラッグシッププロジェクトと推進体制について
・ フラッグシッププロジェクトの内容については行政からの幹事である私が提案したもの。どういう要素が備わっているのがフラッグシッププロジェクトとしてふさわしいのか総会後議論してきた。
①第二次環境基本計画の重点プロジェクトに沿っていること
②2つ以上の主体が協働で取り組まないと達成できないこと
③取組成果が目に見えること
④吹田らしさがあること
⑤達成することに夢を感じられるもの
⑥取り組んでいて楽しいもの
⑦事業者を巻き込むためビジネスにつながるもの。
以上7点を備えているプロジェクト。
・ 今の有力候補として、資料2「歩きたくなるまちづくり構想」。2008 年5月環境モデル都市に応募した内容のうちの一つ。環境基本計画の重点プロジェクトの一つであるが、手をつけれていない。
行政だけでは難しい部分がある。
・ この構想について説明する。歩ける人がもっと歩きたくなるというもの。車依存からの脱却というものに位置づけている。健康、安心安全、まちの魅力発見、環境、という四つの切り口から誰もが歩きたくなるまちを実現するという内容。市内に駅が 14 駅もあるまちで、ちょっとの距離を車に乗るという所からどうすれば脱却できるか、どうすればライフスタイルを転換できるかというので、提案している。
・ 各四つの分野で、それぞれ例えばというプロジェクトを挙げている。「歩く」をキーワードに、市民、行政、事業者様々な主体が絡み合うことができる。ビジネスにもつながる。スポーツするためには靴やウェアがいる。メタボ対策や安心安全などあらゆる分野について幹事会でもいろんなアイディアが出る。
・ フラッグシッププロジェクトを推進するためにはどういう推進体制がふさわしいのか、検討してきた。アジェンダには中々事業者が入ってくれなかった。自治会も同様に最初は入っていたが組織を立ち上げた時点で抜けていった。そのことが一つの結果。
・ 背景には当時パートナーシップ・協働ということが強く言われ、パートナーシップを醸成することが目的となってしまった。
・ 部会が形成されたが、そこには事業者の出番、地域組織の出番はなかった。そこを含めて根本的に見直そうとしている。目的は結果や成果。手段ではない。テーマがあるときに手をつなぐ。テーマがないときは手をつないでいる必要はない。
・ 「歩く」というテーマがある程度達成されたら次のテーマに移る。それぞれのグループが自立的に活動していて、テーマごとに集まりまた元に戻る、という形は当初のアジェンダとは全く違う形。
こういうあり方があってもいいのではないか、ということを検討中。決定したものではない。
・ 推進体制については大変重い話だが、今後どうしていけばいいのか、今日意見をいただいて幹事会でまたそれを元に検討していきたい。
以上 2 点、フラッグシッププロジェクトと推進体制についてご報告した。
質疑応答
【A氏】
・ フラッグシッププロジェクトについて、しっかりした内容なので是非取り組んでほしい。
・ 交通部会に入っているが、交通部会では、5つのプロジェクトがあった。そのうちの一つが「歩きたくなるまちづくり」だった。残念ながら何もできていない。吹田市や豊中市は、茨木市や高槻市と違い、都市部のみなので、この事業は非常に良い政策であると思う。
・ 吹田には万博公園など利用した緑の道路など歩く道は設定されているがなかなか利用されていない。
また吹田にはさまざまな街道がある。ただ実際に歩いてみると道標が整備されていなかったりする。
まちづくりの中で持続可能な社会、低炭素社会、循環型社会、生物多様性などが言われているが、プラスして観光、魅力のあるまちづくりが入らなければならない。
・ 事業者の参画をという話があったが、事業者というよりは市民への広がりがなかったことが問題であると思う。学生や子どもたちを巻き込むことも必要。
・ 道はまだまだ整備が不十分。さらに歩道と自転車道の整備を進めてほしい。自転車力というのを打ち出すのに、環境・経済・健康・教育・観光・交通という6K という言葉を使っている。「歩く」 にも通じる。
【代表】
・ 参考になるご意見だった。このテーマというのは議論すると盛り上がる要素を含んでいる。道の整備もかかわってくる、ということになると、行政もしっかり取組んでいかなければならない。
【B氏】
・ 自然部会、エネルギー部会に所属。フラッグシッププロジェクトを見ると、アジェンダの目的と性格にどこまで沿っているのか疑問。非常に広範囲にわたる内容である。
・ 行政の中の色んな部署に関わることなので、その中でアジェンダが何をするのか、このプロジェクトに対するアジェンダの位置づけがわからない。
・ 今までの部会との関係は。自然部会では一定の成果品もある。それをもって今後の企画も検討している。それとどう整合性を持っていくのか。
・ フラッグシップというのを掲げてアジェンダが変革していくということ自体は賛成である。
【幹事】
・ そもそもアジェンダがなんなのか考え直す必要が
ある。目的は持続可能な社会の実現である。環境だけではない。アジェンダというのはそもそも国連からきている。人権、貧困、越境異動、都市のスラム化、教育なども入ってくる。先ほど質問されたアジェンダの守備範囲というのは環境に限定すべきでないかというふうに聞こえたが、実際は市民も事業者も横断的に活動されている。無制限に広げてしまうとそもそも目的はなんだったのか、ということになる。
・ 核は環境に置きながら様々な波及効果をもたらすような横断的な事業こそが環境パートナーシップにふさわしい。「歩きたくなるまちづくり構想」に四つの柱を掲げているのはそういうことである。
持続可能な社会の実現に資する、環境改善だけではないということを打ち出したかった。
【代表】
・ 部会の企画との整合性についてはまだ結論が出せていない。むしろフラッグシッププロジェクトが決まった段階で、どんな部会活動をするのか、部会活動そのものを続けていくのか、ということも含めて組織のあり方について議論のしているところ。
【B氏】
・ 当初アジェンダが発足したときは、やはり環境を重点的にやってきたと思う。行動指針として地球温暖化対策というのを大きく掲げてきたので、そこから大きく広げる、ということであればそのことを明確に出してからの話。
【幹事】
・ 幹事会では推進体制についてセクター方式というのを検討し始めている。行政セクター、市民セクター、そして事業者セクター。すでに行政と大学間では進めている。先ほど指摘があったように、「歩く」という横断的な事業をするなら、縦割り行政の中を環境部がまとめるという責任を負う覚悟はしている。
・ 行政セクターも事業者セクターも個人ではなく組織。市民セクターには個人と NPO 組織の代表が入っている。市民セクターを構成するのは個人だけ、組織だけ、あるいは現在のように個人と組織に
なるのか、組織だけとした場合、個人は NPO 加入を前提にするのか、など幹事会で話し合ったが結論は出ていない。セクター割りというのも結論は出ていない。
・ それぞれの主体毎にテーマで集まってくる、という説明をさせていただいた背景にはセクター方式ということがある。事業者は企業協議会などがある。地域には自治会がある。行政には環境施策調整推進会議がある。唯一できあがっていないのが市民セクター。そこにアジェンダの存在意義がある。各自治体試行錯誤をしている。どこも結論はでていないし、答えは我々も持っていない。
【代表】
・ 推進体制についてはまだまだ議論の途中。むしろフラッグシッププロジェクトを進める上でどんな組織がいいか、部会の中でも議論していただき、幹事会に反映してほしい。
・ 「歩きたくなるまちづくり」は、いろんな市民が歩きながら環境を考える、ということはものすごく大きな環境に対する啓発になる。一般市民も入りやすい。「歩く」ということを軸にして持続可能な社会の実現につながるのではないか。
【C氏】
・ 吹田自然観察会に所属している。当初、豊中と吹田のアジェンダの在り方が議論になった。豊中市
は市長をトップにし行政がアジェンダを作った。吹田は市民が中心になってアジェンダを作らなければいけない、という議論になり、私たちも参画してきた。そして三者協働という形になったが、実際は、市民がどれだけ活躍する場があるのか、どれだけ活躍するのかが、アジェンダが活発に活動を進めていく鍵になるのではないか。
・ 企業は会社という組織を抱えながら利益追求だけではなく、社会貢献もしなければならない。その中で、社会的責任や市民、行政に対して何ができるか、というスタンスなので、事業者が中心となったり、企業側からの提案を待つ、というのは難しい。
・ 吹田の場合も結局行政が中心となってアジェンダを進めている。予算も行政からでている。その中で市民が活動させてもらっている。その中で市民が中心となって活動を進めていくというところに力点をおかないと、進んでいかない。
・ 行政内部の苦悩があると思うが、アジェンダの在り方は、市民が参加して活動の中心となる現在の形を核にしながら活動を広げないとアジェンダの未来はない。フラッグシッププロジェクトについてもまち歩きなどすでに行政がしていることも多いが、行政は縦割りで横の連携がうまくいかない。
そこをつなぐのは市民の役割。すでにそれぞれ取組んでいるグループがある。自然環境だけではなく、リサイクルの問題などでも。そういう人たちが表に出てくるという形で取組んでいくのが一番いいのではないか。
【代表】
・ 市民セクターが活発になって事業者や行政と横断的に連携を持ちながらというのが、あるべき姿。
そのあり方として、一つフラッグシップを持つ。現在部会運営しているが、部会間のつながりなど色んな課題がある。その問題を改善しながら、市民の活動も活発に進めていかなければならない。
ふさわしい形態についてはもっと議論をしていかなければならない。
【幹事】
・ 吹田の強みは市民活動がしっかりしているということ。環境 NPO がないところもある。豊中は行政主導で大きな予算投入してきた。今それを見直しにかかられている。吹田は行政が投入している予算は少ないが、それでさえ、見直しにかかられている。常に行政内部で言われるのは、アジェンダがなければ何が困るのか、費用対効果はどうなのかということ。みんな頑張っている、というだけでは説明にならない。だから、フラッグシッププロジェクトを考えた。そして今、アジェンダ組織自身が今後の方向性を根本的に見直し、早ければ来年から大きく方向性を変えてスタートする、その議論を進めているところ、という説明を庁内でしている。
・ この間の議論がなく今までのままでいい、ということになったら、あるとき行政が突然手を引くようなことにならないかと危惧する。それに対する武器を我々に与えてほしい。アジェンダがなくなったら、このプロジェクト、また行政の縦割りでするのか、道路は道路、環境は環境という話になる、という考え。
【C氏】
・ 市民の中にはいろいろとグループがある。まち歩きなど。それを軸に広げれば。市民中心でやっていくというのが大事なのではないか。そこに行政がお金や場所を提供する、というやり方が必要ではないか。
【幹事】
・ 説明が足りなかった。行政が主導ということではない。フラッグシッププロジェクトの採択は市民次第である。
【A氏】
・ 説明のあった推進体制は、うまくアジェンダを市民活動
として盛り上げていく、ということを考えられている。だがアジェンダ全体に対する我々の理解が不足しているのではないか。アジェンダは1992 年のリオサミットが始まり。日本では環境の行動計画であるかのような、ある種の誤解がある。
もっと全般的な問題である。
・ 今回プロジェクトを進めるにあたって、行政も全庁的に行動し、市民においてもフラッグシッププロジェクトによって市民の中に広がりをみせる。また今までの5部会と並行して、フラッグシッププロジェクトを進めてほしい。従来型の進め方を残しながら、委員会など平行した推進体制を作って進めてほしい。
【代表】
・ フラッグシッププロジェクトは腹を据えて行う。すでにこういうことを実践している市民団体はたくさんある。そういうグループをつないでこそのプロジェクトだと思う。市民団体をつなぐのは私たち自身。行政にまかせておいてできることではない。
【代表】
・ 大きく舵をきっていくことになるので打ち上げ花火で終わらないようにしなければならない。
【D氏】
・ セルフの里山クラブで活動している。フラッグシッププロジェクトでやろうとしていることは理解できた。一方でアジェンダの目的は持続可能な社会の実現、という話があったが、一般市民の目から見て、何を目指しているのかがわからない。もう少し噛み砕いた形で説明できるようなものを準備してほしい。
・ 既存の組織のことはあまり考えず、これからの事業計画との関係の中で新しい組織はどうあるべきかということで一度議論すべきではないか。今までの組織を否定するということではなく、より効率的に、より新しい事業との整合性を求めていくという視点から考えるべき。
・ 行政の手を離れて NPO 化するのもひとつの手では。行政として発揮してほしいことは、コーディネーター機能、そして財政的なもの、予算化を含めて手厚い方向で考えてほしい。
・ 今のアジェンダの大きな問題は頭脳スタッフはそろっているが、運用のところが弱い。そこを支える我々組織の問題もあるが運営部隊を今後どう作り上げていくのか、そこを真剣に議論し具現化を図るための手段を講じてほしい
【E氏】
・ セルフに所属している。アジェンダの幹事会は本気でフラッグシッププロジェクトを進める気でいるのかどうか。決めることは決めるが、実際に動く人間は別、という発想でフラッグシップを立ち上げてもうまくいかない。
・ 今までアジェンダの幹事会がどういう方向を向いているのかというのが外部からは見えなかった。
部会活動しか表にでてこない。まちづくりガイドライン(2011 年 3 月策定)をセルフからコーディネーターを出し策定したが、その結末がどうなったのか。その後が見えない。また、「すいたの環境教育を考える」(2011 年 2 月開催)というシンポジウムを行ったが主催はアジェンダなのに幹事を含め、アジェンダ会員の参加が少なかった。企画はするが実際に動く人は別、という雰囲気が見 受けられる。今回プロジェクトを立ち上げたが誰もやらないということを懸念している。目に見えた成果が出てこないのは、どこかに大きな問題があるのではないか。
【代表】
・ 指摘について、しっかり反省して受け止める。しっかりと行動していきたい。
【F氏】
・ 検討メンバーが少ない。もっと広げてもいいのではないか。
・ 現在、吹田のまちを活性化させるためまち歩きの活動を行っている。そういったものをもっと活用してほしい。また例えば垂水の滝など、吹田の財産を利用したプロジェクトもあってもいいのではないか。
【代表】
・ 色々改善しなければならない部分もあり、絵を描いて終わらすだけではいけない。みんなが心して取組んでいく。またみなさんの意見をいただきながら今後話を詰めていきたい。また今回のような全体会をできるだけ開き、皆さんの意見を聞いていきたい。

資料1  さらなる発展を目指して

平成 24 年(2012 年)11 月 21 日
アジェンダ21すいた臨時会議
1.はじめに
平成 17 年(2005 年)3 月に「アジェンダ21すいた~持続可能な社会への行動計画~」を策定し、市民力を中心に活動をスタートして6年になります。その間、エネルギー、資源、自然、交通、環境教育の各分野ごとに実践的な活動を重ねてきました。それは、環境家計簿、みどりのカーテン、マイバッグ推進運動として結実してきました。
吹田市がアジェンダ推進組織の立ち上げを企図した背景には3つの社会変化がありました。
まず、1992 年の地球サミットで、「アジェンダ 21」が採択され、その中で地方自治体における「ローカルアジェンダ 21」の策定が要請されました。市は、1997 年に環境基本条例を策定し、その 4 条において「市は、基本理念にのっとり、事業者及び市民の自主的かつ積極的な環境の保全及び創造に関する取組を支援する責務を有する」ことを明記しました。その後、独自の環境影響評価条例の制定、環境基本計画の策定、地球環境課の設置、ISO14001 の取得、すいたシニア環境大学の設立など、環境自治体として先進的な取組が始まりました。
また、昨年は東日本大震災に端を発するエネルギー危機にみまわれました。これは、私たちがこれからどのような暮らし方をすればいいのか、追い求めるべき“豊かさ”とは何なのか、など社会のあり方や個人の生き方を全国民が真剣に考える契機となりました。はからずも、これはアジェンダ21すいたで進めてきた「持続可能な社会の実現」の議論と一致するものでした。
2.現状と課題
現在、アジェンダ21すいたは様々な課題を抱えています。持続可能な社会をめざす計画を推進するため、5つの行動プロジェクトを掲げ、市民・事業者・行政の三者協働でさまざまな取組みを進めてきました。その中には途中で中断したものや、マンパワーやネットワーク不足のため手を付けられなかった事業があります。
取組面では、パートナーシップでしか解決を図れない象徴的かつ先導的な事業(フラッグシッププロジェクト)を打ち出せていないことや、発案はできても実際に動くメンバーが不足していること、同様の取組を進める NPO 等との役割の整理が必要であることが課題となっています。
運動面では、事業者の参加が少ないこと、市民への活動の浸透が不十分で新規会員の加入が少ないこと、組織と計画の名称が同じため市民に認知されにくいこと等です。
そして、組織面・運営面では、計画の進行管理システムが不十分であること、事務局機能が弱いこと、運営費用の殆どを行政に頼っていること等があげられます。
3.今後の方向性
平成 24 年度総会では、
①事業者の参画が実現する方策
②組織名称
③「アジェンダ21すいた」(計画)の見直し
④組織運営のあり方(ガバナンス)
⑤フラッグシッププロジェクトの
設定 を行うことが議決されました。現幹事会は、これらの課題の検討を行い、広く意見をお聴
きしながら解決案を作成し、平成 25 年度総会に提示したいと考えています。
4.フラッグシッププロジェクトの提案
フラッグシッププロジェクトとは、組織の活動を代表する最も重要なプロジェクトのことです。アジェンダ21すいたでは、これまでさまざまな事業を各部会において実施してきましたが、重点となる事業、全ての主体がその特性を活かし、ともに取組む事業というものがありませんでした。
今回フラッグシッププロジェクトを選定するに当たり、最も重視したのが吹田市環境基本計
画の重点プロジェクトに位置づいていること、そして市民、事業者、行政というすべての主体が取組むことが可能であり、そうでなければ実現できないものであることです。
また、取組むことが広範な市民・事業者がライフスタイルや事業活動の転換のきっかけとなること、そして何よりも楽しくできることが重要だと考えます。これらの条件を満たす事業として、「市民が歩きたくなるまちづくり」を中核的なプロジェクトにすることを提案します。
5.推進体制のあり方
推進組織は当初、市民、NPO、地域自治組織、企業、行政など多様なメンバーが参加して立ち上がりました。しかし、その後様々な理由により、参加者は市民と NPO、そして一部公共的事業者、行政に限られ、市民を中心とした活動になりました。
当初目指した三者協働の取組には、事業者の参画が不可欠ですが、アジェンダ21すいたの活動が企業に対する吸引力を持ち得ませんでした。私たちは謙虚にその事実を受け入れ、事業者が参加するインセンティブを把握し、参加を阻害する要因を取り除く戦略を織り込まなけれ
ばなりません。
この考えに基づき、新たな推進体制について幹事会の中で検討を進めているところです。
フラッグシッププロジェクトに求められる内容

○ 第二次環境基本計画の重点プロジェクトに位置付けられていること
○ パートナーシップでしかできないこと
○ 取組みの成果が目に見える事業
○ 吹田らしさ(場所の声)
○ 夢のある事業
○ 楽しく取組める
○ ビジネスにつながる 3/3
現在の論点としては下記のとおり。
(1) 推進組織の構成を「市民」「事業者」「行政」の各主体毎とする事について
(2) 各主体の運営を担う体制について
(3) フラッグシッププロジェクトの推進に向けて、各主体の独自の活動と、パートナーシップにる活動の双方を推進することについて

当日資料2

 

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